復縁には「聞く耳」と「素直な心」が必要ですよ
六十にして耳順う。
(ろくじゅうにしてみみしたがう)
とは、中国・春秋時代の思想家で儒教の始祖とも呼ばれる孔子さんの言葉です。
意味には、
(60歳になって、ようやく)
・他人の言葉を聞くとその細かい気持ちまでわかるようになった。
・他人の意見に反発を感じず、素直に耳を傾けられるようになった。
・耳にどんな話が聞こえても動揺したり 腹が立つことは なくなった。
などの解釈があるようですよ。
どういうことかと言いますと、人の話を聞いたり、人の意見に素直に耳を傾けたり、感情をコントロールすることが人間にとっていかに難しいかを示すたとえではないでしょうか。歴史に名を残す孔子さんですら、60歳まで、人の話を聞けなかった、のですから、凡人である私たちは、思っている以上に人の話が聞けていないのかも知れませんね。
特に恋愛となると、感情が先走り勝ちで、冷静な判断ができないケースが多々あると思います。弊社に復縁の相談に来られる依頼者様でも、
・お相手の携帯電話を勝手に見て、異性との連絡のやり取りがあれば問い詰める
・浮気相手の元に詰めかけ、お相手の方との別れを迫る
・返信がないにもかかわらず、何度も復縁の連絡を一方的に入れる
などの行動が目立ちます。このような行動は、冷静に考えれば、お相手の反感を買うだけ、とわかりそうな気がしますが、「復縁したい」「お相手を自分のものだけにしたい」という気持ちだけが先行して、“暴走”ともとれる強引なアプローチにお相手が完全に引いていることに気付いていません。
こうなってくると、いくらお相手と、お相手と交際する異性を別れさせたとしても、復縁は難しく、そうこうしているうちにまたお相手の方に新しい異性のパートナーができてしまう、という悪循環を繰り返すだけです。悪循環を繰り返さないためにも、お相手の心の声に耳を傾け、また弊社のような恋愛スペシャリストに復縁や恋愛のアドバイス求められることが理想だと思いますが、こういった単純とも言えることができない人が多いと感じています。
その原因の1つとしましては、恋愛経験の負の遺産とも言える「過去の成功」への自信があるのかも知れません。極端かも知れませんが「悪いのは浮気相手であって自分には非がなく、浮気相手さえ居なくなれば自分のところに戻って来てくれる」のような感情とでも言いましょうか。“自分が変わる”ことを放棄して、お相手や浮気相手をさまざまな力で変えようと試みられるのですが、結果は言うまでもありません。
弊社は、“お客様のため”を思って、復縁依頼のケースなどではあえて厳しいことを言わせていただくことがあります。それをどのように捉えられるかは、もちろん自由ですが、少なくとも“自分が変わる”きっかけを見付けないことには、1度離れてしまったお相手の心は戻らないような気がします。
【補足】
復縁を依頼作業で成功させるには、元恋人である対象へのアプローチではないと思います。大切なのは「復縁したい」と願っている側の問題部分です。弊社では「過失」として表現するのですが、交通事故と同じで自分・相手の原因を100から割合で考えています。その過失割合が高ければ….それだけ復縁はしずらくなります。同時に、新恋人が居ればその人の評価と比べられる訳ですからね。過失を下げることをせずに復縁することって難しいので、弊社では依頼者の過失を細かく分析しています。
中でも、自己愛・自己保全が強い方の場合。
「私は悪くない」
「**が原因だから…」
このように責任転嫁する傾向がありますが、過失0で別れるケースでは少ないので過失を認めること。復縁には「自分の悪い部分を理解して受け入れる」が重要だと思いますよ。